城崎温泉 — 柳並木と七つの外湯が紡ぐ1300年の湯の里

兵庫県・浴衣で歩く温泉街と外湯めぐりの旅

城崎温泉の魅力

城崎温泉は兵庫県豊岡市に位置し、奈良時代に道智上人が千日間の修行を経て湯を掘り当てたと伝えられる、約1300年の歴史を持つ温泉地です。円山川の支流である大谿川の両岸に柳並木と石橋が続き、木造の老舗旅館が軒を連ねる温泉街の風情は、現在も江戸・明治期の面影をとどめています。浴衣と下駄で温泉街をそぞろ歩きながら7つの外湯を巡る文化は城崎の象徴であり、旅館の宿泊客は外湯めぐりのパスポートが付与されるため、チェックインから翌日のチェックアウトまでの間、何度でも全ての外湯を無料で利用できます。 城崎温泉の名を文学の世界に刻んだのは、志賀直哉の短編小説「城の崎にて」(1917年)です。交通事故の療養のため城崎を訪れた作者が、いのちの尊さと死の静けさを静謐な文章で綴ったこの作品は、日本近代文学の名篇として今も広く読まれています。文豪をはじめ多くの作家や芸術家が逗留した宿場でもあり、温泉街の各所に文学的な香りが残っています。 城崎温泉の泉質は塩化物泉と単純温泉が中心で、肌に優しくしっとりとした浴感が特徴です。強酸性や強アルカリ性の温泉と異なり、刺激が穏やかで老若男女を問わず入浴しやすい泉質といえます。外湯ごとに引く源泉や建築の趣が異なり、7つをすべて制覇することを「七湯めぐり」と呼んで、スタンプラリーを楽しむ観光客も多くいます。 城崎温泉が位置する兵庫県北部・但馬地方は、日本海に面したカニの産地としても知られています。11月から3月にかけては松葉ガニ(ズワイガニ)のシーズンとなり、旅館での松葉ガニ料理を目当てに訪れる観光客が急増します。刺身・焼き・しゃぶしゃぶ・茹でガニと多彩な調理法で供される松葉ガニは、城崎温泉最大の冬の楽しみとして定着しています。 温泉街の背後には城崎山(大師山)がそびえ、山頂まで城崎ロープウェイが運行しています。ロープウェイからは但馬の山並みと円山川の流れ、城崎の温泉街を一望でき、山頂には温泉寺奥の院や展望台があります。温泉入浴だけでなく、ロープウェイ観光や城崎マリンワールド(城崎の南方)、出石城下町への小旅行など、周辺の観光資源も充実しています。

泉質ガイド

塩化物泉

ナトリウム-塩化物泉

城崎温泉の主要泉質のひとつ。ナトリウムと塩素イオンを豊富に含み、入浴後に皮膚表面に薄い塩の膜が形成されることで保温・保湿効果が長続きする。「熱の湯」とも呼ばれ、体が芯まで温まりやすく、冷え性の方に特に効果が高いとされる。入浴後の湯冷めがしにくいことから、冬場の城崎温泉で外湯をはしごするのに適した泉質でもある。

冷え性・末梢循環障害の改善慢性婦人科疾患皮膚の保湿・美肌効果筋肉痛・関節痛の緩和疲労回復・健康増進

単純温泉

単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)

溶存物質の総量が比較的少ない単純温泉で、弱アルカリ性のため肌への刺激が穏やか。子供や敏感肌の方、初めて温泉に入る方にも入りやすい泉質で、城崎の外湯の多くがこの泉質またはそれに近い成分を持つ。長時間の浸浴でも皮膚への負担が少なく、外湯をいくつも巡る「七湯めぐり」には適した特性をもっている。

自律神経不安定症・不眠症うつ状態疲労回復関節痛・神経痛皮膚への刺激が少なく敏感肌にも対応

アクセス情報

城崎温泉への主なアクセスは特急列車の利用です。京都駅からJR山陰本線・山陰近畿本線経由の特急「きのさき」が運行しており、城崎温泉駅まで所要時間は約2時間20分です。1日4〜6本程度の運行のため、事前に時刻表を確認してからご利用ください。 東京方面からは新幹線と特急の乗り継ぎが標準的なルートです。東京駅から山陽新幹線「のぞみ」で京都駅まで約2時間15分、京都駅で特急「きのさき」に乗り換えて城崎温泉駅まで約2時間20分、合計約4時間35分が目安です。所要時間に余裕を持って行程を組むことをおすすめします。 大阪方面からは、大阪駅からJR福知山線経由の特急「こうのとり」が城崎温泉駅まで直通で運行しており、所要時間は約2時間40分です。新大阪駅でも乗車可能で、事前にJR西日本のウェブサイトやみどりの窓口での指定席確保をおすすめします。週末や連休は満席になりやすいため、旅行日程が決まり次第早めに予約することが大切です。 城崎温泉駅から温泉街の中心部までは徒歩約5〜10分です。旅館の送迎サービスを提供している宿も多いため、宿泊先に事前に確認しておくと便利です。

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おすすめ温泉施設

1
共同浴場

一の湯

江戸時代の名医・香川修徳が「天下一の湯」と称したことから名づけられた外湯で、城崎温泉を代表するシンボル的存在。温泉街の中心に位置し、唐破風造りの堂々とした正面入口は城崎の外湯の中でも特に印象的な外観を誇る。最大の見どころは「洞窟風呂」で、岩盤をくり抜いた自然の洞窟空間の中で入浴できる趣向は城崎以外ではほぼ体験できない貴重なもの。洞窟内は薄暗く幻想的な雰囲気で、ひんやりとした空気と温泉の温もりのコントラストが印象深い。内湯・露天風呂も完備しており、3種類の浴槽で異なる入浴体験を楽しめる。

泉質ナトリウム-塩化物泉
料金目安大人800円(外湯めぐりパスポート利用可)
アクセス城崎温泉駅から徒歩約8分、温泉街中心部
営業時間7:00〜23:00(火曜定休、第1・3火曜の場合は水曜も休)
住所兵庫県豊岡市城崎町湯島797-1
効能:冷え性改善疲労回復神経痛筋肉痛美肌
天下一の湯と称された城崎を代表する外湯洞窟風呂(岩盤をくり抜いた自然の洞窟空間)唐破風造りの格調ある外観内湯・露天風呂・洞窟風呂の3種類温泉街中心に位置しアクセス抜群

洞窟風呂は一の湯の名物で、七湯のなかでも特に人気が高い。混雑が少ない平日の開館直後や閉館1時間前を狙うと、洞窟風呂をゆっくりと楽しめる。

2
共同浴場

御所の湯

後堀河天皇の御姉・新待賢門院が入湯されたという伝承から「御所の湯」の名を持つ、格式ある歴史の外湯。城崎の七湯のなかでも特に整備された庭園と重厚な木造建築が印象的で、入口から浴室へ至る空間の演出に定評がある。火除け・縁結びの神として知られる「城崎温泉元湯」の神様が祀られており、参拝してから入浴する習わしを守る観光客も少なくない。露天風呂は緑豊かな山の景色を望む開放的な造りで、四季折々の自然を眺めながらゆったりと湯浴みできる。内湯も広く設計されており、七湯めぐりの中でも長湯したくなる外湯として人気が高い。

泉質ナトリウム-塩化物泉
料金目安大人800円(外湯めぐりパスポート利用可)
アクセス城崎温泉駅から徒歩約7分
営業時間7:00〜23:00(木曜定休、第1・3木曜の場合は水曜も休)
住所兵庫県豊岡市城崎町湯島453
効能:縁結び(伝承)美肌疲労回復冷え性改善
後堀河天皇の御姉が入湯した伝承を持つ格式ある外湯緑豊かな庭園と重厚な木造建築山の緑を望む露天風呂火除け・縁結びの神様を祀る七湯のなかでも特に落ち着いた雰囲気

縁結びのご利益があるとされ、カップルや夫婦での訪問に人気がある外湯。庭園の眺めが良いため、入浴だけでなく入口周辺の散策もあわせて楽しみたい。

3
共同浴場

さとの湯

城崎温泉の七湯のなかで最も規模が大きく、設備が充実した外湯。城崎温泉駅に最も近い立地にあり、旅行者が最初に訪れやすい外湯でもある。最大の特徴は最上階に位置する展望露天風呂で、城崎温泉街と但馬の山並みを眼下に見渡せる開放的な眺望は七湯のなかでも随一。内部には和風・洋風の異なる浴室が用意されており、男女が週替わりで交互に利用する仕組みになっている。砂風呂・スチームサウナ・ジェットバスなど多彩な設備を備えており、温泉入浴以外の体験も楽しめる点が他の外湯との大きな違いである。

泉質ナトリウム-塩化物泉
料金目安大人800円(外湯めぐりパスポート利用可)
アクセス城崎温泉駅から徒歩約2分(七湯で最も駅に近い)
営業時間13:00〜21:00(火曜定休)
住所兵庫県豊岡市城崎町湯島643-1
効能:疲労回復血行促進筋肉痛・関節痛の緩和リラクゼーション
城崎温泉街を一望する展望露天風呂七湯最大規模の施設和風・洋風の2種類の浴室砂風呂・スチームサウナ・ジェットバス完備城崎温泉駅から徒歩2分の好立地

営業開始が13時と他の外湯より遅いため注意。展望露天風呂からの眺めは夕方から夜にかけて特に美しく、城崎温泉街の灯りが灯る時間帯の入浴を特におすすめする。

4
共同浴場

まんだら湯

奈良時代に行基菩薩が諸人救済のために湯を彫り込んだという伝説を持つ、城崎温泉の中でも特に由緒深い外湯。その名は行基が刻んだという曼陀羅に由来する。温泉街の中ほどに位置し、柳並木に面した趣ある佇まいが印象的。こぢんまりとした浴室は他の外湯に比べてやや小ぶりだが、木の温もりを感じる落ち着いた空間で湯浴みに集中できる雰囲気がある。浴槽は内湯と露天風呂があり、静かに過ごしたい入浴客に好まれる外湯。七湯めぐりの途中でほっと一息つくのにちょうど良い規模感の外湯といえる。

泉質ナトリウム-塩化物泉
料金目安大人800円(外湯めぐりパスポート利用可)
アクセス城崎温泉駅から徒歩約7分、温泉街中心部
営業時間15:00〜23:00(水曜定休)
住所兵庫県豊岡市城崎町湯島671
効能:神経痛リウマチ疲労回復冷え性
行基菩薩が諸人救済のために開いたという伝説の外湯曼陀羅に由来する歴史ある名前柳並木に面した温泉街らしい佇まい落ち着いた小ぶりの浴室でゆったり入浴内湯と露天風呂

営業開始が15時と遅めのため、七湯めぐりのスケジュールを組む際は注意。夕食前の時間帯に立ち寄るプランがおすすめ。混雑が少なく静かに楽しめる外湯として温泉通に好まれている。

5
共同浴場

地蔵湯

安産・子授けのご利益があるとされる「子授け地蔵」を祀る外湯で、城崎温泉の七湯のなかでも縁起の良い施設として知られている。温泉街の北側の静かなエリアに位置し、地元の住民からも長く親しまれてきた歴史がある。外観は格子窓をあしらった和風建築で、城崎の温泉情緒を感じさせるデザインになっている。浴室内は明るく清潔感があり、内湯と露天風呂を備える。七湯のなかでは比較的混雑が少なく、ゆっくりと入浴したい方や、子宝・縁結びを願う方が訪れることが多い外湯。観光色が強い外湯のなかで、生活感のある温泉を体験したい方にも向いている。

泉質ナトリウム-塩化物泉
料金目安大人800円(外湯めぐりパスポート利用可)
アクセス城崎温泉駅から徒歩約10分、温泉街北端
営業時間7:00〜23:00(金曜定休)
住所兵庫県豊岡市城崎町湯島741
効能:子宝・安産(伝承)冷え性改善疲労回復筋肉痛
子授け地蔵を祀る縁起の良い外湯安産・子宝のご利益で知られる城崎北端の静かなエリアに位置地元住民にも長く親しまれた外湯内湯と露天風呂完備

温泉街の北の端に位置するため、七湯めぐりでは最後か最初に訪れると動線が良い。地元の方が日常的に利用する施設でもあるため、マナーを守った利用を心がけること。

6
共同浴場

鴻の湯

城崎温泉のなかで最も古い歴史を持つとされる外湯で、717年(養老元年)にコウノトリが傷を癒しているのを見た道智上人が温泉を発見したという伝説に由来する。城崎温泉発祥の地とも言える場所に建つ外湯であり、コウノトリ(鸛)の伝説は城崎温泉の開湯神話として広く伝えられている。温泉街の外れの静かな場所に位置し、外湯のなかでも特に自然に近い環境で入浴できる。露天風呂は緑豊かな山を背景に造られており、朝の入浴では野鳥の声とともに但馬の清々しい空気を感じながら湯浴みを楽しめる。七湯のなかでも落ち着いた雰囲気と評価が高い。

泉質ナトリウム-塩化物泉
料金目安大人800円(外湯めぐりパスポート利用可)
アクセス城崎温泉駅から徒歩約15分、温泉街南端
営業時間7:00〜23:00(水曜定休)
住所兵庫県豊岡市城崎町湯島985-1
効能:疲労回復リウマチ神経痛健康増進冷え性
コウノトリの伝説に由来する城崎最古の外湯城崎温泉発祥の地山の自然に囲まれた静かな環境緑を望む開放的な露天風呂朝の入浴で但馬の清々しい空気を満喫

温泉街の南端にあり他の外湯からやや距離があるが、城崎温泉発祥の地として訪れる価値は高い。七湯めぐりのスタンプラリーを行う際は動線を考えて計画的に組み込みたい外湯。

7
共同浴場

柳湯

中国の西湖から移植されたといわれる柳の木の下から湯が湧き出したという伝説にちなんで名づけられた外湯。七湯のなかでも最も小さな規模の外湯で、こぢんまりとした浴槽ひとつのシンプルな構成だが、その素朴さが城崎の昔ながらの温泉文化を色濃く残している。湯船の規模が小さいぶん、源泉の鮮度と温泉成分の濃さが際立って感じられるという声もある。城崎温泉街の柳並木の名前の由来ともなった「柳」の名を冠する外湯であり、城崎らしさを感じる場所のひとつ。外観も城崎の温泉街の景観に溶け込んだ控えめな佇まいで、大型施設では得られない趣がある。

泉質ナトリウム-塩化物泉
料金目安大人800円(外湯めぐりパスポート利用可)
アクセス城崎温泉駅から徒歩約8分、温泉街中央部
営業時間15:00〜23:00(木曜定休)
住所兵庫県豊岡市城崎町湯島355
効能:疲労回復冷え性筋肉痛肌への保湿効果
柳の木の下から湯が湧いたという伝説の外湯七湯のなかで最もこぢんまりとした規模城崎の昔ながらの温泉文化を体感温泉街の景観に溶け込んだ素朴な外観シンプルな造りで源泉の質を純粋に楽しめる

七湯のなかで最も小さい施設のため、ピーク時間帯は満員で外で待つこともある。15時の営業開始直後か閉館前の時間帯に訪れると比較的スムーズに入浴できる。

8
温泉旅館

西村屋本館

創業150年以上を誇る城崎温泉を代表する老舗旅館。温泉街の柳並木沿いに構える木造の建物は国の登録有形文化財に指定されており、歴史的な建築美と格調ある空間を現代に伝えている。城崎温泉の旅館文化の象徴的存在として国内外からの宿泊客に親しまれ、その名は全国の温泉旅館のなかでも高い知名度を持つ。大浴場・露天風呂はいずれも城崎の源泉かけ流しで、長い歴史のなかで受け継がれてきた温泉旅館のもてなしの文化を全身で感じられる。料理は但馬の山の幸と日本海の海の幸を活かした本格的な懐石料理で、松葉ガニシーズンは特に人気が高い。

泉質ナトリウム-塩化物泉(源泉かけ流し)
料金目安1泊2食付き 35,000円〜80,000円程度(時期・客室・料理内容により変動)
アクセス城崎温泉駅から徒歩約8分、柳並木沿い
住所兵庫県豊岡市城崎町湯島469-1
効能:冷え性改善疲労回復美肌神経痛
創業150年以上の城崎を代表する老舗旅館国の登録有形文化財の木造建築源泉かけ流しの大浴場・露天風呂但馬・日本海の食材を使った本格懐石料理松葉ガニコースが11月〜3月に提供

松葉ガニシーズン(11月〜3月)は半年以上前から予約が埋まる人気旅館のため、カニを目当てに訪れる場合は計画段階から予約を検討することを強くおすすめする。公式サイトからの直接予約が最も確実。

1泊2日モデルプラン

1日目 15:00

城崎温泉駅到着・旅館チェックイン

特急きのさきで城崎温泉駅に到着後、徒歩または旅館の送迎で宿へ向かう。チェックイン時に外湯めぐりパスポートを受け取り、七湯の場所と営業時間を確認しておく。まず浴衣と下駄に着替えて温泉街散策の準備を整える。

1日目 16:00

温泉街の柳並木散策と外湯めぐり(一の湯・御所の湯)

大谿川沿いの柳並木と石橋が続く温泉街をそぞろ歩き、まず「一の湯」へ向かう。「天下一の湯」と称される洞窟風呂を体験したあと、緑豊かな庭園が美しい「御所の湯」も楽しむ。浴衣で歩く温泉街の風情は城崎ならではの体験。

1日目 18:00

旅館で夕食(松葉ガニ料理)

旅館に戻り、但馬の恵みを存分に使った夕食を楽しむ。11月から3月のカニシーズンは松葉ガニのフルコース(刺身・焼き・しゃぶしゃぶ・茹でガニ)が旅館料理の中心となる。シーズン外でも山陰の海の幸や但馬牛を使った料理が充実している。

1日目 20:00

夜の外湯めぐり(さとの湯・まんだら湯)

夕食後の夜の温泉街は提灯の灯りが柳並木を照らし、昼間とはまた異なる風情がある。「さとの湯」の展望露天風呂から城崎の夜景を眺め、柳湯・まんだら湯など残りの外湯を気ままに巡る。外湯のはしごは城崎の醍醐味で、夜は空いているため湯船をゆっくり独占できることもある。

2日目 07:00

朝の外湯めぐり(鴻の湯・地蔵湯)

早朝の静かな温泉街を浴衣で歩き、朝風呂を楽しむ。「鴻の湯」は城崎最古の外湯で、露天風呂から緑豊かな山を眺めながら静かな朝の入浴を満喫できる。「地蔵湯」では安産・子授けのご利益があるとされる地蔵尊にも手を合わせる。朝の外湯は混雑が少なくゆっくり利用できる。

2日目 09:00

旅館で朝食・チェックアウト

旅館に戻り、和の朝食を楽しむ。但馬の山の幸や日本海の干物など、地元産食材を使った朝食は城崎旅行の締めくくりにふさわしい。チェックアウト後も外湯めぐりパスポートはチェックアウト当日の営業時間まで利用できる宿が多いため、確認しておくとお得。

2日目 10:00

城崎ロープウェイと温泉寺参拝

城崎ロープウェイに乗り、大師山山頂へ。ロープウェイからは城崎の温泉街と円山川、但馬の山並みを一望できる。山頂の温泉寺奥の院と展望台を訪れたあと、中間駅の温泉寺本堂にも立ち寄り、道智上人が城崎の湯を開いた歴史に触れる。

2日目 12:00

土産購入・帰路

城崎の定番土産は「麦わら細工」「城崎温泉まんじゅう」「温泉コスメ」など。温泉街の商店や城崎温泉駅前の土産店で購入できる。特急きのさきで京都・大阪方面へ帰路につく。帰路の指定席は早めに確保しておくことをおすすめする。

四季の楽しみ方

春 (3〜5月)

3月下旬から4月にかけて、温泉街周辺の桜が見頃を迎え、柳並木の新緑と相まって美しい春の風景が広がる。ゴールデンウィーク期間は宿の予約が埋まりやすいため早めの手配を。春の城崎は松葉ガニシーズンが終わり、山菜料理が旬を迎える。城崎の夜桜は温泉街の提灯と組み合わさって格別の風情がある。

夏 (6〜8月)

7月から8月にかけて、円山川での川遊びや城崎マリンワールドを組み合わせた家族旅行が増える。夏の城崎は日本海の海水浴場(城崎温泉から車で約10分の竹野浜など)へのアクセスも良好で、海水浴と温泉を組み合わせた旅行スタイルが人気。夏は松葉ガニのシーズン外となるが、鮑・岩ガキ・スルメイカなど日本海の夏の海の幸が旬を迎える。

秋 (9〜11月)

10月から11月にかけて、温泉街周辺の山々が紅葉で色づき、11月には待望の松葉ガニシーズンが開幕する。カニ解禁の11月上旬は全国から予約が殺到し、宿泊料金も年間を通じて最高値になる時期。紅葉と松葉ガニを同時に楽しめる11月は城崎温泉の最繁忙期で、宿の予約は数ヶ月前から行う必要がある。

冬 (12〜2月)

12月から3月は松葉ガニシーズンの最盛期で、城崎温泉が最も賑わう季節。雪景色の温泉街と外湯めぐりのコントラストは格別で、冬ならではの風情を楽しめる。寒さが厳しい日ほど温泉の温もりがありがたく感じられ、外湯をはしごする楽しみも増す。但し降雪時は足元が滑りやすくなるため、下駄よりもスニーカーを履いて外湯を巡ることをおすすめする。

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よくある質問

城崎温泉の外湯めぐりとはどのようなシステムですか?

城崎温泉には7つの外湯(一の湯・御所の湯・さとの湯・まんだら湯・地蔵湯・鴻の湯・柳湯)があり、旅館に宿泊すると「外湯めぐりパスポート」が付与されます。このパスポートを持参すれば、チェックアウト当日の営業時間まで全ての外湯を何度でも無料で利用できます。各外湯は定休日が異なるため、事前に営業日を確認してから巡るプランを立てると効率よく七湯を制覇できます。入館料は通常1か所800円のため、複数の外湯を楽しむ場合は旅館宿泊が非常にお得です。

城崎温泉への新幹線を使ったアクセス方法を教えてください。

東京から城崎温泉へは、東海道・山陽新幹線「のぞみ」で京都駅まで約2時間15分、京都駅でJR特急「きのさき」に乗り換えて城崎温泉駅まで約2時間20分、合計約4時間35分が目安です。大阪からは大阪駅からJR特急「こうのとり」で直通約2時間40分でアクセスできます。特急「きのさき」は1日4〜6本程度の運行のため、旅行日程が決まったら早めに指定席を確保することをおすすめします。週末や連休・カニシーズンは特に満席になりやすい路線です。

城崎温泉の松葉ガニのシーズンはいつですか?

松葉ガニ(ズワイガニ)の漁期は11月上旬から3月下旬ごろまでで、この期間中は城崎温泉の多くの旅館で松葉ガニ料理のコースが提供されます。刺身・焼きガニ・しゃぶしゃぶ・茹でガニといった多彩な調理法で供されるフルコースは城崎温泉旅行の大きな魅力です。シーズン中、特に11月の解禁直後と年末年始は旅館の予約が殺到し、人気宿は数ヶ月前から満室になることがあります。松葉ガニ目当ての旅行は計画段階から早めに予約することを強くおすすめします。

志賀直哉の「城の崎にて」と城崎温泉の関係を教えてください。

「城の崎にて」は志賀直哉が1917年(大正6年)に発表した短編小説で、交通事故の療養のため城崎温泉を訪れた作者が、宿の周辺でイモリや蜂などの生き物の死と向き合いながら「生と死」について深く思索した作品です。日本近代文学の名篇として今もなお国語の教科書などに収録されており、城崎温泉は「文豪が逗留した温泉地」として文学ファンからも訪問される場所になっています。温泉街には作品ゆかりの地を巡る散策コースもあり、文学と温泉を組み合わせた旅を楽しめます。

城崎温泉の泉質の特徴と効能を教えてください。

城崎温泉の主な泉質はナトリウム-塩化物泉と単純温泉です。塩化物泉は入浴後に皮膚表面に薄い塩の膜が形成され、保温・保湿効果が長続きする「熱の湯」とも呼ばれる泉質で、冷え性改善や疲労回復、美肌効果が期待できます。単純温泉は弱アルカリ性で肌への刺激が穏やかなため、子供や敏感肌の方にも入りやすい特徴があります。強酸性の草津温泉などと比べて刺激が少なく、外湯を何か所もはしごする城崎ならではのスタイルに適した泉質といえます。

城崎温泉の外湯はそれぞれどのような違いがありますか?

七つの外湯はそれぞれ異なる歴史的背景・建築スタイル・浴室構成を持っています。一の湯は洞窟風呂が名物、さとの湯は展望露天風呂と豊富な設備、鴻の湯は城崎発祥の伝説と自然に囲まれた環境が特徴です。御所の湯は庭園と縁結びの神様、まんだら湯・柳湯は歴史ある小ぶりな落ち着いた浴室、地蔵湯は子授け地蔵が祀られるなど、それぞれ個性があります。泉質はいずれもナトリウム-塩化物泉が中心ですが、施設の雰囲気や眺め、設備の充実度が異なるため、複数の外湯を巡ることで城崎温泉の多彩な魅力を楽しめます。

城崎温泉で浴衣を着て外湯をめぐる際のマナーはありますか?

浴衣と下駄で外湯をめぐることは城崎温泉の文化として根づいており、温泉街を浴衣姿で歩くこと自体は歓迎されています。外湯入浴の際は浴室に入る前にかけ湯を十分に行い、タオルを湯船に入れないなど基本的な温泉マナーを守ることが大切です。また外湯は地域住民も日常的に利用する施設であるため、大声での会話や混雑時の長湯は避けるよう心がけてください。各外湯では貸タオルを用意している施設もありますが、持参するほうがスムーズです。石鹸・シャンプーの使用可否は施設により異なります。

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